コラム

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がんばりすぎていませんか?

日々、お子さまの医療的ケアや看病、そして育児や家事に追われているお母さま、おお父さま、ご家族の皆さま。毎日本当にお疲れ様です。

「私ががんばらなくては」「弱音を吐いてはいけない」と、知らず知らずのうちに自分のことを後回しにしていませんか? お子さまを大切に想う気持ちが強いからこそ、ご家族は限界までがんばってしまいがちです。この記事では、心が少し軽くなるためのヒントと、周りを頼る大切さについてお伝えします。

目次

気がついてほしい、心と体からの「限界サイン」

毎日が忙しすぎると、自分自身の疲れやストレスに麻痺してしまうことがあります。以下のようなサインに心当たりはありませんか?

体に現れるサイン

  • しっかり寝たはずなのに、朝から体が重くだるい

  • 肩こりや頭痛、動悸が続いている

  • 食欲が出ない、または逆に過食になってしまう

心に現れるサイン

  • 以前なら気にならなかった小さなことでイライラしてしまう

  • ふとした瞬間に涙が出てきたり、強い不安に襲われたりする

  • 「誰も私の大変さを分かってくれない」と孤独を感じる

これらは決してあなたの「忍耐不足」ではなく、「少し休んで」という心と体からの大切なSOSのサインです。

家族が休むことは、お子さまの笑顔につながる

「子どもが大変な時に、自分が休むなんて申し訳ない」と罪悪感を抱いてしまう方はとても多いです。しかし、そんな風に思う必要はまったくありません。

介護・看護の世界で大切な「レスパイト(休息)」

レスパイトとは、ご家族が一時的にケアから離れてリフレッシュし、心身の元気を取り戻すための仕組みです。

医療的ケアや育児は、短距離走ではなく「長距離マラソン」のようなものです。途中で水分補給をしたり、休んだりしなければ、どんなに強い人でも途中で倒れてしまいます。ご家族が笑顔で、心にゆとりを持って接することが、結果的にお子さまにとって一番の安心感につながるのです。

罪悪感を手放して、頼れる「手」を増やすために

がんばりすぎてしまう原因の一つに、「自分にしかできないケアがある」という責任感があります。確かにご家族の愛情は唯一無二ですが、医療や生活のケアは、専門家の手を借りて「分担」することができます。

  • 「やってほしいこと」をリスト化してみる たんの吸引、経管栄養の準備、あるいは「ただ横で見守っていてほしい」など、誰かに代わってもらえるケアを書き出してみましょう。

  • 小さな役割から任せてみる まずは1時間、2時間といった短い時間から訪問看護師やヘルパーにケアを任せ、自分は別室で眠る、あるいは近所を散歩してみることから始めてみてください。

  • 公的サービスと自費サービスを組み合わせる 「利用回数の上限でこれ以上頼めない」という場合は、時間や目的の制限がないプライベート看護(自費)を活用し、夜間の見守りなどを依頼するのも一つの方法です。

当事業所のサポート事例(品川区・Cさま・お母さまのレスパイトのケース)

私たちがサポートさせていただいた、あるお母さまの事例をご紹介します。

【事例】24時間の注入管理と見守りが必要なお子さまを持つCさま

退院以来、まとまった睡眠がとれず「常に頭にモヤがかかったようで、子どもに優しくできない」と悩まれていました。そこで、週に1回、日中の4時間をプライベート看護で定期利用いただくことに。

看護師がお子さまをお預かりしている間、お母さまは「大好きなカフェに行ってゆっくり読書をする時間」に充てられました。数ヶ月後、お母さまは「週に一度、自分のためだけの時間があると思うだけで、毎日のケアへの活力が湧いてきます」と、晴れやかな笑顔を見せてくださいました。

よくある質問

Q. 「まだがんばれる」と思ってしまいます。どのタイミングでヘルプを出していいですか?

A. 「まだ大丈夫」と思っている今が、まさに相談するベストなタイミングです。本当に倒れてしまってからでは、サービスの調整が間に合わないことがあります。元気なうちに相談し、万が一のときに頼れる連絡先や、定期的に休める体制を整えておくことが、家族全員を守る防衛策になります。

A. 整理して話そうとしなくても大丈夫です。「とにかく疲れた」「話を丁寧に聞いてほしい」というだけでも十分な相談です。訪問看護ステーションの看護師や、地域の相談支援専門員に、まずはその時のお気持ちをそのままお聞かせください。

あなた自身を、もっと大切にしてください

お子さまにとって、あなた自身の健やかな笑顔こそが一番のエネルギー源です。一人で背負い込まず、私たちのような専門家を「家族を一緒に支えるチームのメンバー」として頼ってくださいね。いつでもお話を聞かせる準備をして、お待ちしています。